※本ページはプロモーションが含まれています
こちらのカーバンクルも特に海外では過去にルビーだと偽られて取引されていたことがありました。カーバンクル(柘榴石)も大変価値のあるものなのですが人々にとってルビーがどれだけ意味を持っていたかが分かります。1800年代〜1900年代は特に宝石鑑定者と一般人の知識の差が大きく、ダイヤモンドやルビーなどは「希少価値は分からないけど何となくすごそう」という知識のないお金持ちによく偽物が売られていました。宝石や骨董品などはいつの時代でも模造品があるものなんですね。今の世の人々と変わらず、当時の貴族達もスピリチュアルなパワーストーンに魅せられていました。
柘榴石の種類はなんと14種類!
柘榴石と言われると普通はワインレッドなど赤色系統のものが思い浮かびますよね。でも実際の原石は青色以外の40種類以上にもなるんです!この情報を見てから思い出しましたが筆者も以前柘榴石と書かれていたものがオレンジ色で「これ配置ミスって違う石置いちゃったんじゃないの・・・?」と思ったことがありました。
日本では5種類に分けられる
柘榴石の原石は海外では14種類、日本では5種類に分類されています。それぞれ分類によって色が細かく分かれていますが何か不純物が混じった結果原石の色が変わったというわけではなく、天然の色合いによるものです。天然なのに色がそれぞれ違うというのは面白いですよね。それぞれ5種類の分類にも名前があります。
柘榴石の種類① パイロープ(苦礬柘榴石)
ここからは柘榴石の原石が持つそれぞれの分類について細かくまとめていきます。パイロープは18世紀から19世紀にかけて流行した種類です。暗赤色や赤橙色のものが多く、まだ鑑定の発達していない当時はルビーと偽って売る人も多くいたと言われています。当時からルビーには高値がついていたため、パイロープはうってつけだったと言われています。そんな昔から模造品が出回っていたのにも驚きですね!
炎の意味を持つ石
パイロープという名前の語源は「炎」を意味するギリシャ語からといわれています。南アフリカやブラジル、アルゼンチンといった南米からスイス、スコットランドまで幅広い産地を持ちます。地域によって同じパイロープでも色の度合いが違うのも柘榴石の特徴です。スイスなどの地方ではより赤の発色がよいパイロープが産出されると言われています。
柘榴石の種類② スペサルティン(満礬柘榴石)
続いて紹介するスペサルティンはドイツで名付けられた原石です。画像のように淡い黄色が持ち味です。他の種類のガーネットと同じく天然のものでも元素の割合によって色が変化するため、必ずしもスペサルティン=黄色というわけではありません。黄色ではなかったからといって必ずしも偽物だったり価値が落ちるわけではないので注意が必要です。他に有り得る色としてはもう少し明るい橙色だったり濃い沈んだような赤だといわれています。
希少価値が高いスペサルティン
スペサルティンはそのきれいな色と同時に希少価値の高さでも人気を誇ります。元々採取できる数が少ないことと、加工のしにくさもあいまって非常に高価になりがちです。柘榴石、ガーネットといわれてこういった色が出てくると私たちの持つガーネットの普段のイメージから遠ざかっているように一見感じますが実はとても貴重なものなんですね!
柘榴石の種類③ グロッシュラー(灰礬柘榴石)
グロッシュラーはきれいな緑色が印象的な柘榴石です。柘榴石の中でも見た目のパワーストーンらしさはピカイチといえるでしょう。運勢や気運などとてもスピリチュアルな話題にピッタリの色をしています。グロッシュラーの語源はグーズベリーのラテン語から来ています。「グーズベリー?なにそれ?」と感じる人も多いと思いますが和名はセイヨウスグリといってカシスなどの仲間です。